身内が亡くなった後の手続き~落ち着いたら行うこと~
書類を事前に準備する
以下の書類は、複数の手続きで提出する必要があります。事前に複数枚用意しておくと手間がかからず、時間を節約できます。
故人に関する書類
・故人の健康保険証
・故人の住民の除票(死亡の記載が必要。マイナンバーカードがあればコンビニで発行可。)
・死亡診断書のコピー(コピーで対応できない場合、市区町村窓口や法務局で「死亡届の写し」を発行してもらう。)
・故人の出生から死亡までの戸籍
申請者に関する書類
・金融機関の通帳のコピー
・年金証書
・住民票
・戸籍謄本
・所得証明書
法定相続人に関する書類
・法定相続人全員の戸籍謄本
・法定相続人の印鑑証明
・法定相続人の住民票
解約や名義変更などの手続きをする
故人の利用していたサービスの解約や名義変更、返却などの手続きを忘れずに行いましょう。
銀行口座の解約
故人が銀行の口座を持っていた場合、金融機関に亡くなったことを知らせます。
これにより、口座が凍結され、入出金などができなくなります。
公共料金などの引き落とし先としていたのであれば、変更の手続きをします。
クレジットカードやカードローンの解約をする
クレジットカードやカードローンの支払い、銀行からの借入金などがある場合、残債の支払いと解約手続きが必要となります。
「亡くなると借金はチャラになる」という話をきいたことがあるかもしれませんが、それは団体信用生命保険に加入することが条件となっている住宅ローンの場合です。
相続が発生する場合、支払いを了承することで後に大きな影響を及ぼすことがあります。3か月以内に借金等を調べて、相続放棄などの判断をする必要があります。
運転免許証を返納する
運転免許証に返納義務はありません。更新手続きをしなければ自動的に失効します。ただし、紛失や盗難により悪用されるケースもありますので注意してください。
マイナンバーカードなどを返納する
マイナンバーカードは、市区町村窓口に返納届を添えて返納します。ただし、保険金受け取りなどの際にマイナンバーカードが必要となる場合もありますので、注意が必要です。
マイナンバーカードや住民基本台帳カードは、死亡届を提出すると自動的に失効となりますが、悪用を防ぐために返納手続きを行いましょう。
パスポートを返納する
パスポートは、原則として返納しなければならないと定められています。手続きは、各自治体の窓口やパスポートセンターで行います。
返納に必要なものは、
・故人のパスポート
・死亡診断書のコピー
・運転免許証など(届出人の身分が確認できるもの)
賃貸住宅を解約する
故人が賃貸住宅の契約者となっていた場合、故人と同居していた家族が権利義務を引き継ぐことができます。住み続ける場合は、賃貸契約書を持って不動産業者に相談しましょう。
電話回線を解約・承継する
携帯電話の解約には、手数料などの支払いが必要になることがあります。契約を引き継ぐ場合は、必要な書類を持参の上、店頭で手続きを行ってください。
固定電話は、承継または解約のいずれかを選択することができます。ウェブサイトで「加入権等承継・改称届出書」をダウンロードし、必要事項を記入の上、必要書類とともに郵送します。